小説 7 5月 2020 生存困難 著 小松 郁 1、 あたしは息をする度に生きる可能性を殺している。 この世に生まれ落ちることって自分を殺していく作業なんだろうか? 息をするのが苦しい。 そしてまた息継ぎを終えるとあたしはぜいぜいと喘いで頭をもみくちゃにする。 思えば… 続きを読む
ゲームな世界 28 2月 2020 ゲームな世界 No.4 小松 郁 第4章 ふと目が覚める。 朝の淡い日差しが窓から入ってきている。ここはどこだ?周りを見渡す。ホテルにでも泊まったか? と、何とな… 続きを読む
ゲームな世界 25 2月 2020 ゲームな世界 No.3 小松 郁 第3章 寮へは徒歩で10分ぐらいだった。寮も学校と似たようなものでモノコックのただ平面的な建物だ。 じゃあまた後で会おうね。 バイバイしながら去って行く。紀子さんは私を私らしき部屋まで案内してくれた後自分の部屋に戻っていっ… 続きを読む
ゲームな世界 23 2月 2020 ゲームな世界 No.2 小松郁 第2章 ふと私の様子におかしさを感じたのか女子生徒が声をかけてきた。 沙紀ーどうしたの?お腹でもいたいのお? ん、やばい何か話さなければ。制服の肌に擦れる感覚、下着の締め付け、スカートの下の儚い気分。 あ、あのこれって何ですか? 私は… 続きを読む
ゲームな世界 20 2月 2020 ゲームな世界 No.1 著:小松 郁 第1章 私は田中順平というもう50を前にしている冴えない中年男だ。仕事も管理職にはついているが名前だけの残業要員だ。それは私がとある懐かしいRPGゲームをつい目にした所から始まる。 これは昔流行った大人気ゲームの最新作か?な… 続きを読む
僕たちの時を求めて 30 1月 2020 僕たちの時を求めて小説パート3 小松 郁 ふと目を覚ますと君がいない。僕が君を見失うことなんて無いと思っていた。 僕の過信だ。僕は必死でそこら中を見回した。 でも彼女は見当たらない。 その時かすかに彼女の旋律が聞こえた。彼女も寂しげに旋律を奏でているようだ。 僕は急いでその… 続きを読む
僕たちの時を求めて 29 1月 2020 僕たちの時を求めて詩編3 愛に従え。愛に従えば力が得られる。 それはそなた達を導く手助けとなるのだ。しかし我は未だに力が足りぬ。それは情けないことだ。 その方は苦しんでいるようだった。まるでたった1人で生きているようだった。 僕たちはさえずる。愛はここにありますとも。 その方は僕らを見て少しほっとしたようだった。 我は力をコ… 続きを読む
僕たちの時を求めて 28 1月 2020 僕らの時を求めて(小説パート2) 小松 郁 遥か微かに愛の旋律が響いてくる。 この音は何だろう。 とても苦しく切ない。 まるで誰もいないみたいな旋律だ。 何となく私わかる。 切ない思いだけが込み上げてきて無性に寂しくなるの。 それは何だろう? 多分ね。 私も旋律も一人きりな… 続きを読む
僕たちの時を求めて 27 1月 2020 僕らの時を求めて(詩篇2) 小松 郁 真っ青なこの星に彼らは愛されていた。いざ行けよと彼らは背に重い荷を託された。 彼らは分裂し自分の目先の使命を喪失した。 許されている。でも許されてはいない。 その過酷なる運命に抗うには彼らは未熟だった。 でも彼らはなんとなく気づいていた、 … 続きを読む
僕たちの時を求めて 26 1月 2020 僕たちの時を求めて(小説パート) 小松 郁 そこはただひたすら穏やかな場所だった。僕たちは些細なことでいつも笑っていた。 僕たちは星のしずくを飲み生きていた。ただそれだけだった。 ねえ、あのお星様はどんなところなんだろう? わからないよ。でも僕たちはあそこには行っちゃいけな… 続きを読む
コラム・エッセイ 24 1月 2020 インフラから見たクリエイティブ活動の取捨択一 クリエイターにとって今はインフラがその成功の可否を握る死活問題となっている。 ■メジャー路線での成功 典型的なビジネスベースとしているのはYouTubeとAMAZONの2大巨頭だ。 YouTubeは映像作成に伴う諸作業や権利関係によって創作経費が上昇傾向になっていくと思われるが広告収入や有料会員など… 続きを読む