光と旋律

僕たちの時を求めて小説パート3 僕たちの時を求めて

僕たちの時を求めて小説パート3

                             小松 郁 ふと目を覚ますと君がいない。僕が君を見失うことなんて無いと思っていた。 僕の過信だ。僕は必死でそこら中を見回した。 でも彼女は見当たらない。 その時かすかに彼女の旋律が聞こえた。彼女も寂しげに旋律を奏でているようだ。 僕は急いでその…
僕たちの時を求めて詩編3 僕たちの時を求めて

僕たちの時を求めて詩編3

愛に従え。愛に従えば力が得られる。 それはそなた達を導く手助けとなるのだ。しかし我は未だに力が足りぬ。それは情けないことだ。 その方は苦しんでいるようだった。まるでたった1人で生きているようだった。 僕たちはさえずる。愛はここにありますとも。 その方は僕らを見て少しほっとしたようだった。 我は力をコ…
僕らの時を求めて(小説パート2) 僕たちの時を求めて

僕らの時を求めて(小説パート2)

                          小松 郁 遥か微かに愛の旋律が響いてくる。  この音は何だろう。 とても苦しく切ない。 まるで誰もいないみたいな旋律だ。  何となく私わかる。 切ない思いだけが込み上げてきて無性に寂しくなるの。  それは何だろう?  多分ね。 私も旋律も一人きりな…
僕たちの時を求めて(小説パート) 僕たちの時を求めて

僕たちの時を求めて(小説パート)

                           小松 郁  そこはただひたすら穏やかな場所だった。僕たちは些細なことでいつも笑っていた。 僕たちは星のしずくを飲み生きていた。ただそれだけだった。  ねえ、あのお星様はどんなところなんだろう?  わからないよ。でも僕たちはあそこには行っちゃいけな…