僕らの時を求めて(詩篇2)
2020年1月27日
2020年1月30日
小松 郁
真っ青なこの星に彼らは愛されていた。
いざ行けよと彼らは背に重い荷を託された。
彼らは分裂し自分の目先の使命を喪失した。
許されている。
でも許されてはいない。
その過酷なる運命に抗うには彼らは未熟だった。
でも彼らはなんとなく気づいていた、
彼らにとって生きる事が祝福から煉獄に変わった事を。
この憐れな彼らを誰が愛そう、
我が愛す。
その方は断固として言われた。
彼らに夢を与え力を与え彼らをその方は支えた。
ただしその方も嘆いていた。
許されるなら我に力を貸したまえとその方は言われた。
我は慈愛は備えておらぬ。
ただ力の蹂躙に任せるだけしかない。
その方の悲しみに僕らは反応した。
その方自身も彼らに力を吸い取られ疲弊されていた。
まずは貴方を癒しましょう。
その救いは皆のものです。
僕らは徐々に邂逅を進める。
しかしその方の力の所在は抜きん出ている。
僕らは共同で各自分担してその方の力の所在の根拠となりその身を立てた。
全ては彼らのために。
彼らとこの青い世界に祝福をまた取り戻すために・・・。