20年前のコンパクトステレオシステムSONY『CMT-C5』を試しに買って聴いてみる
このステレオは今まで使ってきたコンパクトオーディオのピックアップが故障してしまったため購入したのだが、安くて青色LEDがスピーカーなどから点灯しスピーカー形状も独特で長らくSONYのステレオも聞いていなかったのでどんな音を鳴らすのか?といった具合で非常に楽しんで聞いてみた。
MDは今はほぼ所持しておらずラジオも受診していないので以下は主にCDを聞いたときの感想です。
音質的には音源に忠実なピュアオーディオといった感じで低音部、高音部、ミドルがバランスよく鳴る。
レンジはだいぶ広めの音を鳴らしてくれるがいかんせんスピーカーが小さいので空間的な充満感は大きなステレオと比べるとやはり限られたものがある。(ただし平常音量で鳴らした場合、平常音量以上になると空間的な広がりが増すというよりも爆音の破壊的な音になりかねない。)
ただこの小さなスピーカーにしては中々に空間的な広がりは確保できている様に思う。
音のメリハリ的には少し潰れてしまう様な音域があって残念。(バイオリンのトレモロなどで結構ボロが出る。)
高音域などもキレがやや鈍く苦手な感じか?(シンセサイザーのワイドレンジの音などはやや苦手な感じ。ただ私のメインステレオのツイーターは10万Hzまで出るのでそれとは比較にはならないというだけかもしれない。)
低音域はこのサイズではだいぶ迫力があり出ている方だと思う。
またノイズ比などのS/N比はかなり高い様で静音時と再生時ですごい静寂感のメリハリは出る。
多分私の聞いている様な音楽の超ワイドレンジの音源ではなく一般的なポップスなどではそこまでワイドレンジの音を出す必要もないのだろう。
逆に声域のミドルを充実させていて私が聴く様な音楽とはまた違った曲で最大限の性能が発揮されるのかもしれない。
そして確かにピアノの音などは結構綺麗に出る。
ピアノはSteinwayというよりYAMAHAが多分一番いい音で鳴るかもしれない。(日本の湿気のせいもあると思います。)
で、低音域をバリバリに出していてそれに豊かに声を乗せて高音域をうまく被せているCDを聴いたらものすごい低音と共にグルーブ感たっぷりに出力された。
ちなみにこれ➡︎カバーバカ
消費電力は60wと中々良い数字ではある。
この消費電力でここまでの音が鳴るのならまあ満足かといった感じは非常にある。
多分今のコンパクトステレオはさらに進化していてハイレゾなどにも対応しており同じSONYのラインナップでももっとワイドレンジな音を鳴らすとは思うが20年前のステレオにしては中々良い出来ではあると思う。
そしてステレオを買うとやはり色々なCDを再生して聴きたくなるがそこは非常に良いところだ。
一応USBに対応しておりパソコンの音なども鳴らすことはできるみたいだが現状は長いケーブルがないので未確認ではあるが、パソコンのスピーカーとは比べものにならないので多分繋いだらユーチューブの音などどんな音で鳴るか色々試してみることだろう。
何より20年前の中古ということで壊れかけだが安いのは非常に良いところである。
あえて購入価格は記載しないがCD数枚分といったところだ。
ただ故障しかけであるし今の製品はハイレゾ対応なので新製品を買うに越したことはないとは思うがお気軽に小さな子供にプレゼントする程度なら良いかもしれない。
外観は今でもおしゃれな部屋にマッチしそうだし全然場所も取らない。
ベッドの枕元に置いても全然大丈夫だろう。
ぜひこういった埋もれた良い製品も試してみて下さいませ。