怒りのメカニズムを考える

人は様々な感情に支配されています。

これは現実に自分が置かれた立場に対しての情報処理がうまくいかずに滞って結果として遅延や処理錯乱を起こすことにより引き起こすものと筆者は考えています。

つまり人は自分の置かれた状況が理解できなくなることで強い感情を支えにして新しく自分を再構築しなおすという過程です。

ここでタイトルにあるように怒りの感情は緊急事態について起きる一種の拒絶反応でここで起こる情報処理が円滑に処理できなかったために怒りのメカニズムに変えて自己を再構築するという過程です。

この感情による自己再構築の過程は常習性があり怒りによって自己を立て直すことができた場合に自己修復過程として強く連鎖的に強まっていき、逆に自己を破壊することで怒りの感情を引き出してはそれに没頭するというこれは慢性的な中毒状態に常にあるという状況に追い込まれていきます。

これを筆者は感情中毒という形で表記することはお許しください。

このように怒りというものは本来人間が生命活動を維持するための自己防衛本能や保存本能からくるものですが、これは人の脳が20万年程度あまり変わっていない状況に対しここ数百年での急激な社会網の整備などにマッチできなくなっているということも示唆しています。

そして結果としてこれら怒りを主体とする人間の本来の原始的な防衛本能は全体主義などの思想とよく相性がよくこれは仮想敵といった言葉を聞かれることはよくあるとは思うのですがそういった仮想敵を空想で設定してそれらの衝突により世紀末的な思想を導いていくといった第一次世界大戦から続く一連の金融恐慌、危機的状況を空想の中でスケールアップしては人口爆発の起爆剤の興奮作用として作用させ結果として本当に世界を破壊しつくせる立場にまで人はなってしまいました。

この状況は非常に人にとってはまずい状況であると筆者は考えますがここで進化できない人の存在を否定してしまう事はやはり少し悲しい状況ではあります。

ここでなすべき事はただ安寧なうちに人々を置いておくということですがその安寧をもたらせる人物などは歴史上キリストなどをはじめとする宗教指導者や政治指導者たちが各種模索してきましたが結果としてただ憎悪の連鎖だけを産んでいくというひたすらに悪循環に陥っています。

ここで人は人権というものにより法律上保護されていますがこの人権も全体主義の結果として付与されており、この全体主義は世界を破壊するための思想とも言えるのでアンチテーゼを含みここで手詰まりになります。

どんな人も生きることに必死なので人は悲しい存在だと言えるわけですがこの事については冷静に科学的理論をもとにして人々をなるべく平穏の中に導けるように様々な学者や社会・宗教研究者、政治家、哲学者、大衆心理学研究者などがここでもどうしても解決できない問題に鬩ぎあいになります。

かといって人々を放置して好き勝手に皆がやり始めたら混乱はすぐに世界中に飛び火して文明を破壊しつくします。

これらの思想的背景はここまでにしておきますが怒りのメカニズム自体は人が自己をキープできないために自己防衛本能から中毒症状までに至って発生することは上記のようにここでは触れまして人々をなるべく安らかな状態に自分を見つめなおしていただければと思います。

怒りの常習者になると本当に社会的な行動規範などが全て理解できなくなりそういった人々が多数を占める社会や文明はいずれ滅びを迎えます。

ここで滅ぶことは人の能力の至れなかった点で致し方ない事として21世紀初頭の世界では悲しむ事しかできないという状況に追い込まれているのですがこれらを勉強して研究して少しでも改善させて命綱をつなぐ作業は大切です。

皆様もこういった研究に積極的に参加し自分はほぼ何もできない哀れな存在であるということはよく認識しながら多くの個人の中に自己変革の兆しが見えるのを筆者は待ちたいと思います。

これにより多くの人が現状を正確に認識することにより自己をコントロールして無益な争いは生まない様に生きられたら幸いです。

どうぞ長生きしてくださいませ。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。

18 − fifteen =