dショッピングで買えるピノノワール種ワインを飲んでみる その3
今回は2017年のブルガリアで収穫したピノノワール種で作ったワインをレビューしていきます。
1000円近くピノノワール種のワインとしてはやや地味さが目立つワインですが飲み口は非常にあっさりしていてすぐに空になってしまうようなワインですので一度試されてみるのも良いかと思います。
■サイクル ピノ・ノワール 2017年 ミンコフ・ブラザーズ 750ml (ブルガリア 赤ワイン)979円(税込)
まずこのワインの特徴して主張がかなり抑え目でインパクトのある表現はしないワインですがミドルボディですのでじっくりと味のきめ細やかさや香りなどはより良い条件を探す必要があると思います。
タンニンはかなり抑え目な表現でやや苦さを感じるといった感じです。
フレッシュジュースのような香りは飲む際の香りや口当たりよりも、胃から上がってくるような香りに強く感じられるようです。
色合いはロゼに近い薄いボルドーレッドでここら辺はピノノワールのワインとして納得できると思います。
冷やし過ぎたのか香りの華やかさは他のワインと比べてかなり劣ると思いますが味が淡白であっさりしているので香りよりも味で勝負しているワインだと思います。
書きましたが香りはグラスで回しながら香ってくる香りよりも胃から上がってくる香りが抜群に良いようです。
ピノノワールの特徴でこちらもかなり抜けはよく後口としてはあまり残らないワインです。
トータルバランスで不味くはないのですがフレッシュジュースのようなブドウの華やかな香りはかなり落ち込んでいるようです。
香り自体はブドウの香りが色濃く残っているワインだと思います。
そこに密かに華やかにフローラルの香りが漂っているようです。
味が淡白でタンニン含有量がやや多いとの事で食中酒としてはかなり良い選択かもしれません。
ただ食前酒や食後酒として飲むにはちょっと雰囲気が足りない気はしますがここはピノノワールなので十分にそれらの用途に使えると思います。
確かセブンイレブンの回でヨセミテ ロード セレクヨンのピノノワールを紹介しましたが、こちらは残念ながらそちらのヨセミテの方が圧倒的なパフォーマンスかと思います。
ほぼ同じ価格ですのでタンニンのやや苦味が欲しいという方以外で華やかでフレッシュジュースのような味わいを求める方は品薄ですがセブンイレブンのヨセミテをチョイスした方が良さそうです。
ただこちらはコルク栓を採用していましてじっくりと熟成が進んでいるかと思いますのでその過程でタンニンがやや強く出て、甘みもアルコール成分に置き換わっており、2017年は外れ年でこのワインの貯蔵もあまり適切ではなかったといういろいろな背景はあると思います。
ヨセミテの方がコルク栓を採用していたら熟成が進んでタンニンがもう少し強く辛いワインになるかもしれません。
このワインもいいところはあって飲みやすく酔いもあまり回らず結構合わせる食事によっては食中酒として抜群にいい評価になるかもしれません。
ただ食前酒、食後酒として飲むには1000円のワインとして物足りない部分を感じます。
一応美味しいことは美味しいのですがライバルが一回り上手だとは感じました。
ただこちらはブルガリア産ですのでヨーグルトやチーズ類などと飲むと格別に美味しいかもしれません。
ヨセミテはカリフォルニアですので地政学的にワインの生産地としては格別のものがあるように感じますがこちらはブルガリアですので業に入っては業に従えが適切でブルガリア特産品などと飲むと格別にポテンシャルは上がるはずです。
そしてこちらはエアレーターなどでグラスに注いだ後で数分待っていると蜜のような香りが立ち上ってくるようです。
筆者はタンニンが多いワインが格別に美味しいと感じるわけではないのでこういう記載になりますが、タンニンの苦さが好きな方は結構適切な選択肢になると思います。
酸味は比較的少なく飲みやすいワインかと思います。
甘みはピノノワール種のワインとしては辛口でピノノワールの甘みはちょっとという方も飲んでみると良いかもしれません。
以上ですが筆者にとっては1000円出すならもう少し美味しいワインが買えるかなといった一本でした。
ただこちらのワインは正当なコルク栓で熟成が進んでいるかと思いますので当たりはずれは大きく出てくる可能性はあります。
ここはご自身に合うワインをチョイスしてみてください。
ここら辺はエアレーターよりもデカンタで寝かせると蜜のような香りがしてきて本領発揮するワインにも思えますのでワイン好きな方は飲み方は工夫されてみてください。
最後ですがワインは開栓と同時に急速に酸化が進みますので以下のような真空栓を用意しておくのは必須かなと思います。
ボトルを横にして寝かせるのも開栓後には良いですし安いので是非揃えられてみてください。