PlayStation5はそこまで急いで買う必要があるか?

実はPS5のソフトの充実ぶりはまだまだそれほど専用ソフトなどが出そろっていない事や便利アプリなどがまだ開発段階にあるであろう事から抽選などで当たって手に入るならば購入した方が良いけれどPS5ソフトはほぼ手に入らないでPS4ゲームばかりやっているのならば今までのPS4利用環境とそれ程変わらず急いで買う必要はないといった側面はあります。

基本はPS5の利点はPS4に比べると描画速度の違いとCPUパワーの違いといった部分に大きく依拠しており逆に言うとその分消費電力が50%以上PS4よりも上がっているという難点もあったりします。

ここら辺は実はライバルのXbox series xなどではPS5の5倍消費電力があるなどとネガティブキャンペーンが行われていますが実際の肝心なゲームプレイ時には150W程度と12Tフロップスを叩き出しながらPS4すらも下回る値を叩き出しておりいかにPS5は350Wと電力を食う過去の部品ばかり使って構成されているかは良くわかるかと思います。

以下はPS4とそのグラフィック描画速度を向上させた補完の意味のPS4Pro、PS5でのそれぞれのスペックと消費電力などを掲載した表になります。

■CPU

この表を見るとまずはCPUが気になるところですがPS4系はAMDの8コアチップのJaguarを使っている所をPS5では同じx86系セットで64ビットで8コアですがRyzen”Zen2”を使っており一応16スレッド動作と基本動作クロック周波数のみが優れているという形になります。

■GPU

やはりゲーム機ですのでGPUがその性能の大きな役割を果たすことは非常に重要な要素でプレイステーションでは全てAMDのRadeon系を使っている様ですがここでPS5は10.3TフロップスとPS4Proの4.20Tフロップス、PS4の1.84Tフロップスから比べるとProの2倍強、PS4の5倍以上とここがかなりPS4などよりも優れている点でここはもちろんPS5がターゲットにしてくる4K出力などで見るとHD出力でのPS4とのパフォーマンス差はそれほど実感は無いかと思いますがPS4で4KのUHDに出力したらゲーム自体動かないというケースがほとんどだと思いますのでここら辺が大きな利点になってきます。

■メモリ&ストレージ

やはり2番目に目を引くのはPS4系の8GBからメモリが一気に2倍の16GBになっていることでメモリのバンド幅もかなり高速のGDDR6化されている点が特筆すべき点になります。

そしてストレージですが何よりもユーザーが恩恵を受けられると筆者が思うのがこの部分でHDDだったものが標準でSSD化されている所でPS4系でもディスクアクセス手法などはゲーム会社は色々工夫して遅延が発生させないように努力したかと思いますがここはSSD化されてディスク読み取りは体感でもものすごく早いものになっていると思います。

■その他

そのほかで目を引くのはまずデジタルエディションなどではディスク機構がありませんので関係ありませんがUltraBDに対応したところが大きくなっているかとは思います。

そしてHDMIも4k、8K出力に標準対応など大きな利点になります、

■唯一のデメリットの消費電力の大幅増

ただここで一番下の消費電力を見ていただければわかる様に唯一のデメリットともいえるPS5では350WとPS4の165Wの2倍強の消費電力を食っている所がかなり気になるところではあります。

ここは時間単価にするとPS4を単純に月100時間稼働させる感じで行くとPS5では2.1~2.2倍程度稼働の210~220時間稼働させた計算になり節電が盛んに叫ばれる現在ではかなり痛い出費になります。

ただこの消費電力自体は可変だと思いますので例えばPS4で超フル稼働で常にマックスの電力を食うという状況とPS5で楽に稼働で消費電力自体は50%程度で稼働させられるではほぼ同じ電力消費にはなりますのでそこら辺はPS5ではソフトがらくらく稼働させられるという事で常にピーク電力を必要とはしないかもしれませんのでそこまで気にする必要はないかもしれません。

こちらはどうやら人に聞いたりするとレストモード以外の画面がついている状態の時には特に可変というわけではなく常に350W食っている様で大体350Wを一ヶ月ずっと付けっぱなしにすると15000〜20000円は平気で電気代がかかりますのでここは大変に重要な問題になると思います。

ここら辺の大幅な電力消費増は10Tフロップスを叩き出すGPU性能に大きく引き摺られているとは言えますのである程度仕方がない部分でもありますが、ある程度チップの世代が変わって総素子数が上がると相対的に電力消費は同じ性能ならば安く抑えられるということで省エネを考えた機種投入なども今後プレステで投入されてくる可能性があるかもしれません。

大体のPS4とPS5を使う上でのメリット、デメリットなどを記載してきましたがまずはPS4のゲーム利用が今は圧倒的多数のPS5環境では今まで通りにPS4筐体を使った方が消費電力などの面からかなり有利な側面も見えてくるかもしれません。

ここはPS5も各種節電対策は講じているとは思いますのでPS5が手に入っても1か月程度はPS4も所持し続けてPS4を使った場合とPS5を使った場合でどれほど電気代に差が出るかもチェックしておいた方が良いかもしれません。

そしてまた350W程度の消費電力を食うならば自分の好きな形で例えばGeforce系のGPUなどで固めたPCでSteamを楽しむといった方向性も少ないながら対抗馬になってくるとは思いますのでそこら辺で消費電力の兼ね合いと使いやすさや描画速度をさらに10Tフロップスよりもあげたいといった野心ある方はまた別の方向性も見えてくるのではないかと思います。

またPS5はPS4とは全く違うアプローチを取っているという人は多くいわゆるPS4がコンシューマー向けに妥協してソフト開発なんかもものすごく行い安い環境だとするとPS5はPS3時代の様にF1のレーシングカーをチューニングする様なもので非常に高度なハードウェア知識が必要などとちょっとPS5専用を謳う場合にハードルが高くなっているという側面もあったりしますので今はゲームエンジンさえ動けばどのプラットフォームでも変わらないでしょ?といった形に対してCPU&メモリ&SSD間でのショートサーキット構築で高速化など時代に逆行する様な側面も持っているかもしれませんのでどこまでPS5のスペックを引き出せるソフト開発ができるかももしかしたら重要になるかもしれません。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。

four × five =