僕たちの時を求めて
2020年1月24日
2020年1月30日
小松 郁
今日も僕は愛の夢を見ていた。
ほんとのところは僕は愛なんてよくわからない。
君を愛してる。
この言葉を言うたびに胸を締め付けるこの辛さはなんだろう。
僕は孤独だった。
僕は君と融合したかった。
いつも一緒に笑って。
いつも一緒に泣いて。
そんなことを思う度、僕は自分のだらしなさに気がつく。
君と一緒にいると僕も君も心が引き裂かれてしまうんだ。
僕は僕でいられない。
君も君でいられない。
僕は必死に融合の限界点を探りながら君に接近する。
でも時々僕と君は一緒に笑う。
でも時々僕と君は一緒に泣く。
その時に僕は少しホッとする。
良かった。
僕は心の中でとても嬉しくなる。
君も心の中で嬉しくなってれば良いな。
時々ちゃんと会おうね。
密かな楽園にある心の中で。